第223回ザ・チョイス 漆原悠一さんの審査レポート

グラフィックデザイナーの漆原悠一さんによる審査が、2022年5月25日に行われました。応募者は約270名、応募点数はおよそ1,000点です。その審査の様子と結果をレポートします。

書籍や絵本を中心に、お菓子のパッケージや展覧会の広報物など、幅広いジャンルでデザインを手がけるグラフィックデザイナーの漆原悠一さん。数々のイラストレーターと共に仕事をしてきた漆原さんは、多数の応募の中から、どの作品をチョイスするのでしょうか。

1次審査では、机に積み上がった全作品に目をとおしていきます。最初はゆっくりとしたスピードで「残すもの」「残さないもの」をジャッジしていた漆原さんですが、時間が経つにつれ、少しずつ判断もテンポアップ。40分ほどですべてをチェックし、全体の半数以上が次の選考に進みました。

2次審査も同様に、目の前に並べられた作品を1枚1枚確認。少しでも「気になる」と思った作品は残しつつ、この段階で候補は50名ほどに絞られました。まだ多いので同じ方式で3次審査も実施。ここでぐっと厳選し、21名が最終選考の対象になりました。

最後に、残った候補者の作品を机の上に並べて、入選、準入選を決定していきます。まずは、あまり悩む様子を見せずに入選者数名を選出。それから、熟考の末に準入選者と残りの入選者を決定しました。その後、誌面に掲載する作品までじっくりと検討し、漆原さんの初めてのザ・チョイス審査が終了しました。

漆原悠一さんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2022年7月15日発売の『illustration』No.235に掲載いたします。 審査結果は、以下のとおりです。

 

〈入選〉

●初顔(山形県)●おきおよぐあじ、しんよんひ(埼玉県)●勝倉大和、田渕正敏、ヘンミレン、メリヤスミドリ(東京都)●おおはしたくま(愛知県)●いちろう(京都府)●フクシマ薫(鳥取県)

〈準入選〉

●玉川桜(北海道)●まきあさ子(茨城県)●井上知也、くしだみさき、SEIICHI(東京都)●藤原琴美(神奈川県)

〈最終選考まで残った方々〉

前川侑子、吉田雨水(東京都)鈴木翼(京都府)マエダカオルコ(大阪府)gacha(大分県)