2023年に発売され話題を呼んだ、ロックバンド「スピッツ」のギター・ボーカルである草野マサムネさんと画家のjunaidaさんによる歌画本『ひみつストレンジャー』(角川春樹事務所)。その原画を一挙に展示する「草野マサムネ×junaida ひみつストレンジャー展」が、渋谷PARCO8Fのほぼ日曜日で開幕した。会期は4月21日(日)まで。
『ひみつストレンジャー』は、スピッツの17枚目のアルバムである「ひみつスタジオ」の収録曲すべての歌詞に合わせ、junaidaさんがそれぞれの絵物語を描くことで生まれた、漫画とも絵本とも異なる「歌画本」。アルバムを聴きながら読み始めると、スピッツの曲にjunaidaさんの描くファンタジー世界が重なり、まさに「読むミュージックビデオ」と言える1冊だ。
同展では、『ひみつストレンジャー』に収録された13曲分の全原画と共に、「美しい鰭」のシングル収録曲「祈りはきっと」「アケホノ」の絵物語の描き下ろし原画が展示される。また、展覧会の開催に合わせ、この2編を収録した小冊子『ひみつストレンジャー +2(たすに)』を製作。『ひみつストレンジャー』の見返しに挟むとぴったり収まるサイズに設計されている。
※兵庫県・市立伊丹ミュージアムでのjunaidaさんの大規模個展「IMAGINARIUM」の開催に合わせ、カバー画の原画(1点)は、4月3日(水)以降は複製画に入れ替え。
小冊子のほかにも、junaidaさん監修のオリジナルグッズを販売。アクリルスタンドやシール、トートバッグなど、『ひみつストレンジャー』の表紙を飾るキャラクターたちや、作中に登場する4人組のオバケをモチーフにしたかわいらしいグッズが展開される。また、会場限定で複製原画の受注販売を受付。直筆サイン入りの絵が手に入る貴重な機会をお見逃しなく。
そして、「ひみつスタジオ」のジャケットでお馴染みのロボット「i-Oくん」が会場にやってくる。展示を楽しんだ後には、ツアーでスピッツと共に旅をしてきた「i-Oくん」と記念撮影をすることが出来る。
また、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では、草野さんとjunaidaさんの対談が公開された。『ひみつストレンジャー』の制作についてはもちろん、お互いの楽曲や作品への印象、「バンドとは何か」など、さまざまな話題で語り合う盛りだくさんの全6回。対談を読んでから作品を見れば、新たな発見がきっとあるはず。
対談連載「歌画本『ひみつストレンジャー』はこうしてうまれた」
草野さんの歌詞とjunaidaさんの絵で生まれた歌画本『ひみつストレンジャー』。めくるめく音楽とファンタジーの世界を旅しに、会場へ足を運んでみてはいかがだろうか。
<プロフィール>
草野マサムネ/ミュージシャン。1967年生まれ。1987年に、ロックバンド「スピッツ(SPITZ)」を結成。ボーカルとギターを担当する。1991年に「ヒバリのこころ」でメジャーデビュー。以後、スピッツのほとんどの曲の作詞と作曲を担当している。2023年5月発売の最新アルバム「ひみつスタジオ」を携えた、全45公演の全国ツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR ʼ23-ʼ24 “HIMITSU STUDIO”」を2023年6月から2024年2月まで開催。
junaida/画家。1978年生まれ。『HOME』(サンリード)でボローニャ国際絵本原画展2015入選。『Michi』、『怪物園』(共に福音館書店)で造本装幀コンクール<児童書・絵本部門>受賞。『怪物園』でIBBY<ピーター・パン賞>受賞など、国内外で高い評価を受ける。近年は絵本の創作を中心に、その活動の幅を広げている。最新刊に、絵本『世界』(福音館書店)、詩画集『ともしび』(サンリード)などがある。
【草野マサムネ×junaida ひみつストレンジャー展】
※週末などの混雑時には整理券を配布する場合があります。最新情報は、ほぼ日のX(旧Twitter):@hobo_nichiyobi をご確認ください。
会期:2024年3月15日(金・祝)~2024年4月21日(日)※会期中無休
会場:ほぼ日曜日(渋谷PARCO8F)
住所:〒150-8377 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO8F
時間:11:00〜20:00 (入場は19:30まで)
入場料:800円(小学生以下無料)